すべての子どもがその子らしく学び成長するために大人が知っておきたいこと

 長いタイトルになってしまいました。3月16日(土)に実施した、ひたちなか市の千晴治療院さんとのコラボ企画です。院長である後藤洋彰さんの、「特に先生をはじめとする多くの方に、子どもの発達について知ってもらいたい」という熱意から、今回は特別に参加費無料での実施とし、80名以上の方にお申し込みをいただきました。

人間は一生をかけて発達していく生き物であること、脳や身体には発達の順番があること、人によって発達のスピードは違っていて、一見理解できないような動きでも、その子に必要な表現であること・・・等々の大局的な視点から、では具体的にどの順番で発達するのか、どんな活動で発達の程度を測ったり支援したりできるのか、という実践的な話まで、本当に勉強になる時間でした。

「原始反射」という「意志とは関係なく無意識に起こる行動」があることを理解していれば、子どもたちの表面に現れるものだけを観察して「発達障害だ」「問題行動だ」と言えないことがわかります。

脳や身体がどんな順番で発達をして統合されていくかを理解していれば、教室のどこでどのように学ぶことがその子の集中力を高めるのか、考えて手を打つことができます。

親や教師が言う「困った子」は、その子自身が「困っている」ことの表れとして、結果的に大人を困らせてしまうんですよね。

私たち大人が学びを深めれば、子どもの力になれることはまだまだたくさんあると思いました。

「子どもに関わる人間の持つ雰囲気」の話も大変興味深く、周囲にいる大人たちが様々な形で子どもたちに送っているメッセージがあるのだと改めて思いました。

大人が心配しすぎると子どもはその心配の通りにむしろ弱ってしまう、そんな話もありました。

私たちは、子どもの持っている力を信じておおらかに構えていればいいのかも知れません。

子どもの成長はみなそれぞれ。

元気?機嫌は?出るもの出てる?食べられてるかな?眠れてる?

そのあたりが順調だったら、他の誰かと比較せず、成長スピードの違いやその子の個性として見守っていいようです。


今回の講座の事後アンケートに、「もっと知りたい」「機会があるなら学びたい」という声を多くいただきましたので、来年度も継続して多くのみなさまに届ける講座ができるといいなと考えています。




特定非営利活動法人トモニトウ

身近な友に問いかけるような気軽さで、よりよい社会や未来の在り方を共に問い合いたいーそんな思いで、さまざまな立場の方々と教育や地域について考え行動する機会をつくります。

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