常陸大宮市の伝統文化や地域の暮らしを体験し学び合う「ともに学ぶ」、第10回目の今回は、「餅つき」と「間伐材のお箸づくり」を実施しました。
2月9日(日)、日本最古の組み立て式農村歌舞伎舞台「西塩子の回り舞台」でお馴染みの塩田地区センターに、60名近い参加者のみなさまがお集まりくださいました。「間伐材のお箸づくり」は、茨城の木で物づくりをするもりとわさんのご協力で実現。ペアチャームづくりを実施した「星に近づく夕べ2024初夏」に続く、2回目のコラボです。
スライドや紙芝居でじっくり聞かせてくれる「森のお話」も、参加してくれた子どもたちの心をつかんで、とってもいい時間になりました。
私たちをとりまく自然環境について改めて学んだところで、さあいよいよ、お箸づくりのスタートです。多くのみなさまにご参加いただいたので、2グループに分かれて半分は屋外で餅つき。半分は室内に残って黙々と手を動かします。
ご準備くださった「お箸の原形」を、やすりでひたすら滑らかに。数種類のやすりを使い分けながら、みなさん丁寧に作業をしていました。
焼きペンで自分の名前や模様をつけて、クルミの油で大事に磨いて。つきたてのお餅を食べる準備は万端です!
屋外では、臼の周りにたくさんの子どもたち。炊きあがったもち米は、はじめはつかずに、体重をかけて杵でぐいぐい潰していきます。臼のまわりを回りながら均一に。地味ではあるけど大切な、そして根気のいるプロセスです。
もち米がある程度まとまったら、「よいしょ」「よいしょ」と声をかけて交互につきます。「やりたい!」と、元気な子どもたちの大行列。楽しく体験できたかな。
傍らではこんな様子も。無病息災と五穀豊穣を願う「ならせ餅」別名「メエダマ(まゆだま)」です。去年の「ともに学ぶ」では、あいにくの雨で餅つきができず、みんなでたくさんの「ならせ餅」を作ったのでした。今年も子どもたちの手でかわいく仕上がりました!
頑張ってついたお餅に加えて、西塩子地区のみなさんが準備してくださった豪華なお食事。みんなでわけあっていただきます。イノシシ肉が好評で、あっという間になくなってしまいました。
大きなお鍋で煮込んだお汁も、とっても美味しかったですね。
今年はいよいよ、「西塩子の回り舞台」開催を叶える年。自分の「好き」や「得意」を活かし合って、足りない分を補いながら西塩子地区のみなさまと共に舞台の実現に向かいたいと思います。
餅つきの賑わいの合間に、回り舞台を組み立てるその場所で、保存会の方から組み立ての概要を伺うボランティアメンバー。いろんな人のワクワクと挑戦を乗せて、開催予定の10月に向けて少しずつスタートしています!
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