ともに話す#4こどもの貧困問題と今私達に出来ること

2月18日、「第4回ともに話す」をオンラインで行い、11名の参加がありました。

 初めに、内閣府子どもの貧困対策担当の高井修さんから「こどもの貧困問題と今私達に出来ること」と題し、30分ほどお話をいただきました。

1.子供の貧困の現状

「こどもの約7人に1人が貧困状態にある」とも言われる実態は、多くのこどもたちと接してきた自分にとっては衝撃的な数値でした。貧困は、経済的な困窮の問題にとどまらず、こどもの生活習慣、健康管理、学習意欲、自己肯定感など様々な影響を及ぼす問題であること、こどもの貧困は、次世代に連鎖すること、こどもの貧困の放置は社会の損失であることなど、具体例を挙げながら問題提起していただきました。

2.支援の現状

「こどもの未来応援国民運動」で国、都道府県、市町村とNPO法人や公益法人、団体、企業や地域住民などが連携して支援の輪が広がってきたということでした。

学びの支援の現場では、ボランティア学生が利用者にとっての「将来なりたい」ロールモデルとなっていること

居場所の提供・相談支援では、こどもの安心できる居場所となっていること

「こどもの未来応援基金」に寄せられた支援の現場の声からは、厳しい現状とともに、人と人とのつながりによってそこに生まれている温かい空気感を感じることができました。

3.私たちにできること

子供たちの支援者を支援してみること!

私たちが一歩を踏み出すためのしくみは、案外近くにあるということ、方法は多様であることを知ることができました。

その後、ブレイクアウトルームに分かれて、参加者が感想や疑問に思ったことなどを出し合い対話しました。見えにくい「こどもの貧困」や、貧困がこどもの学習、自己肯定感に及ぼす影響に対して学校や地域ができることは何か、現場ではどのような思いで支援しているのかなど、対話をすることで多くの気付きや学びを得ることができました。


 高井さんからは、対話を聞いて感じたこととして、学校の教師とSSWなどの専門職との連携の重要性や、必要な時に必要な支援を受けることが当たり前の社会にすること、こども達には他者を頼ったり相談したりする力をはぐくむこと、普段の無自覚を自覚し学び続けることが大切ではないかいうお話がありました。

本日のともに話すでは、「支援と現場をつなぐために大切なのは、互いを想い、想像すること 」いう言葉が印象的でした。人を想う心と対話が、人をつないでいくのだと感じました。高井さんや皆様ともっともっと対話したいという気持ちになりました。

今日の対話近々YouTubeにアップします。ぜひ動画でもご覧ください。

特定非営利活動法人トモニトウ

身近な友に問いかけるような気軽さで、よりよい社会や未来の在り方を共に問い合いたいーそんな思いで、さまざまな立場の方々と教育や地域について考え行動する機会をつくります。

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