11月10日(日)の「ともに話す」第10回、ゲストは認定NPO法人CFFジャパンの内海研治さんでした。CFFジャパンは、フィリピン、マレーシア、ミャンマーで厳しい立場に置かれた子どもたちを支援しています。現地でのワークキャンプ やスタディツアーには、日本からたくさんの青年が参加しているということですが、中には、自己肯定感が低かったり、自信がなく人からの評価を気にしたり、希望が持てないという青年たちも少なくないとのこと。そんな青年たちが滞在を通じて、最初は感じていた不便さの中に豊さを見出し、現地の青年たちと身体を動かしてワークをしながら絆を育み、ピースセミナー(戦争経験者からお話を聞く)や答えのない問いを考えるセミナーなどを通じて、変化していく様子を聞かせてくださいました。そして、「子どもの家」で暮らす現地の子どもたちとの関りの中で、受け入れられ、感謝され、ケアされる経験を通じて、自分も誰かを受け入れたい、感謝したい、ケアできる人間になりたい・・・と変化していくその様子を「育ち合い」として紹介してくださいました。「子どもたちを支援したいと思って参加したのに、支援されたのは自分の方だった」と話す青年たちが多いということですが、体験を通じて得た感覚は、きっと青年の将来を支える力になんのだろうと思います。
高校の海外修学旅行や大学の海外フィールドワークなど、学校との協働も増えてきたというCFFさんですが、教師と生徒の関係を外側から見ると、感じることもいろいろとあるということで。CFFさんの活動についてだけでなく、現地の子どもたちのことや、日本の子どもたちのこと、日本の教育そのものについても、話題は多岐にわたって考えさせられることが多い時間になりました。
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