熊野山ハイキング2024初夏

5月6日(月祝)、総勢10名で熊野山ハイキングを実施しました。

前日の暑さに比べると、風もあって涼しくて絶好のハイキング日和。JR水郡線下小川駅に集合して、案内役の川野辺耕機さんからコースを簡単にご紹介いただきました。参加者同士も自己紹介をして、軽く準備運動をしたらスタートです。

踏切を渡り、まずは久慈川を越えます。沈下橋を渡って、118号を横切り熊野山方面へ。

舗装された道でも、下を覗くと小川が流れて、湧き水の出るところも。

入れないよう閉鎖されていましたが、金山の跡もありました。

鳥のさえずりを聴きながら集落の中を進み、山道に入っていきます。


案内していただいた高井釣と呼ばれる集落は、かつて川野辺一族が南北朝の戦いから逃れて移り住んだ場所だとか。建武3年、1336年のことです。

歴史に関心のある方は、こちらのページが参考になるかもしれません。

道々には様々な石仏が。

「熊野山」の文字発見、ゴールを感じて足取りも軽くなります。

鳥居が見えて「おー」と歓声があがるも、最後に待ち受けていたのは218段の急な石段。

「これ登らないと昼食になりませんよ」と案内の川野辺さん。

頂上目指してもうひと踏ん張りです。

石段を登りきると、視界が開けて美しい山々が。

四方を見渡し風に吹かれて、さあ、みんなでランチタイム。

私たち10人だけの、贅沢な山頂ランチ時間でした。

下山途中にも、たくさんの石仏が見守ってくれていました。

葉っぱの化石も発見。

竹やぶの中には、かつては住居としていたことが垣間見える石垣や、畑として使っていたであろう平らにならされた場所、そして、こちらは水を貯めていた場所だとか。

かつて暮らしていたであろう人々の生活を思いながら歩く、なんとも特別なハイキング。

イワウチワやイワタバコなど、貴重な植物についてのお話も大変興味深く、身体中で自然を感じるだけでなく、さまざまなことを考えたり感じたりした道中でした。

下山最後は竹だらけ。「バンブーアトラクション」と命名しつつ、道を遮る竹のしなりを乗り越えて下りました。

今回のハイキングには「身近なあの山に登ろう」と副題をつけました。

地元に住んでいても、実際に足を踏み入れてみなければ、いつも見ているあの山の中にどんな植物や動物がいるのか知ることはできません。

遠くから眺めるのもいいですが、中に入ると新しい発見がたくさんありますし、何より視点が変わりますね。

アスファルト道に戻ってから、「あの山を登ったんですよ」と言われて振り返ると、遠くにあった山がちょっとだけ身近になったような気がしました。

体験することで、好きだと思えること、大事にしたいこと、守りたいもの、そんなものが身の周りに増えていくといいなと思います。

参加してくださったみなさま、ありがとうございました!

また秋に、実施できるといいなと思っています。


特定非営利活動法人トモニトウ

身近な友に問いかけるような気軽さで、よりよい社会や未来の在り方を共に問い合いたいーそんな思いで、さまざまな立場の方々と教育や地域について考え行動する機会をつくります。

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