オンライン対話イベント「ともに話す」は、気軽にご参加いただき、対話を楽しみつつ、目指すべき教育について考えることを目的としています。今年度は、子どもたちを伴走するとはどういうことなのか考え、ひとりひとりができることを見つけることを目指します。
毎回、会員の中から基調となるお話をするゲストをお願いし、テーマについて15分程度ずつお話をし、その話をスタートとして参加者みんなで作る80分の対話です。
8月5日に実施した第5回「ともに話す」「子どもに伴走する大人たち」では、NPO法人セカンドリーグ茨城代表の横須賀聡子さん、大阪市立友渕中学校教頭の大野順之さんをゲストに迎え、14名の参加者と共に素敵な対話の時間を過ごすことができました。
初めに、横須賀聡子さんからは「伴走をどう捉えているか」という問いと共に、直接、間接双方の支援に関わるご経験からの想いを聴くことができました。
・相手が一緒に居たいと思っているときでないと伴走はできない。
・子どもが私に伴走してくれている。
・伴走は、相手の役に立つことではない。
・一緒にいる。気付いたらそこにいる。
・できる限りその人を大切にする。
・大人は見られている存在で一緒に生きている。
などのお話をいただきました。
続いて、大野さんからは「子どもの命は、学校だけではな守れない」、その考えの基、これまで、そして今、自分が学校で行っていることについての想いを聴きました。
・セーフティーネットの確立
・フリースクール、民間事業や市の事業との連携
・自分でまず足を運ぶこと、色々なところに出ていくこと
・校内研修について
・校内フリースクールの実際
などのお話をいただきました。
その後、ブレイクアウトルームで3班に分かれてそれぞれ対話をしました。
子どもとの距離感、「支援」の捉えを見直すこと、多様な大人が頑張る姿がロールモデルなど、各ブレイクアウトルーム様々に話が弾んでいました。
メインルームに戻って、お二人への質問や全員での対話に盛り上がっていると、あっという間の80分でした。
以下は、参加者した皆さんの感想です。(抜粋)
「『泥船でも一緒に乗る』という横須賀さんの覚悟というか、その気持が素敵だと思います。」
「いち地域の大人として、こどもを見守るべき存在として、本業のほかに少しだけでも子どもたちと伴走していきたいなと感じました。」
「私たちは見られている立場でもあります。職員同士で、保護者とも、もっと対話して、大人として楽しんでいる姿を見せたい。」
「『いつでも変えられることが大事』という言葉に、なんだか心が動きました。決まっていないと不安になりますが、決まっていないことに安心を感じるという考えもあるのですね、また学びました。」
「私も大人として真剣に子どもたちと生きていきたいと思いました。」
「皆さんのように深く子どもとの関係を考える先生方が増えることは学校がこどもの居場所になっていけるんじゃないかと思いました。先生もひとりで背負わずに、荷物は子どもにも地域の大人も一緒に背負わせてください。」
「横須賀さんの『私が伴走してもらっているのかも』と言う言葉印象的でした。大人と子ども、教師と生徒、立場は違っても人としては対等ですね。」
「学校だけでない学びの場がもっと選べるようになってほしいです。大人も子どもも、心地よい関係作りの場があるとよいと思いました。」
「子どもたちにアセスメントされているお話にどきっとしました。」
「今保護者として、教員の働き方改革でいろんな事が地域に移行していますが、地域の大人力を試されてるなあと感じています。私も出来る事を頑張ります。」
※「ともに話す」の今後の予定は以下の通りです。
皆さまのご参加をお待ちしています。
第6回 10月13日(金)20:00~21:20
「特別支援学校の校長として考えていること」(仮)
ゲスト:宮山敬子さん(茨城県立水戸高等特別支援学校 校長)
第7回 12月 2日(土)20:00~21:20
「子どもに伴走する大人たち」
ゲスト:北村直子さん(認定NPO法人リヴォルヴ学校教育研究所 事務局長)
安富悠介さん(石岡市立東小学校 教諭 SEL教育を実践)
第8回 2月 2日(金)20:00~21:20
「子どもの事実に始まり、子供の事実に返る」
ゲスト:木村泰子さん(大阪市立大空小学校 初代校長)
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