ともに読む#3「羅生門」

 3月4日(土)、水戸市まちなかの交流拠点「マチノイズミ」にて「ともに読む」の3回目を実施しました。「ともに読む」は、同じ作品を手に集まって、感想などを自由に話し合うスタイルの読書会です。今回は芥川龍之介の「羅生門」を、参加者12名で読んで話し合いました。

学生時代に国語の教科書で、みなさん一度は出逢ったことのある作品だと思います。

「怖いイメージ」「暗い雰囲気」など、漠然とした印象は変わらずとも、改めて読むと「記憶と細部が違っていた」り、「こまやかな描写が下人の心の変化とリンクしていた」り、様々な発見がありました。

「この物語は、誰に感情移入をして読みました?」

「感情移入は難しいけれど、外的な刺激で変化する下人の気持ちはわかるな」

「このあと下人はどうなったんだろう」

「いや、これで幕引きで、ここから先を考えるのは野暮なんじゃない?」

みなさんそれぞれの視点から、話題も多岐にのぼりました。

出版社ごとの違いを比べたり、教科書で習う文学作品について話をしたり、「文学」というもの自体の意義や魅力にまで話題は及んで、今回もあっという間の約2時間でした。




特定非営利活動法人トモニトウ

身近な友に問いかけるような気軽さで、よりよい社会や未来の在り方を共に問い合いたいーそんな思いで、さまざまな立場の方々と教育や地域について考え行動する機会をつくります。

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