ともに学ぶ#7「西塩子の回り舞台」の里で餅つきとならせ餅のBIRDオブジェづくり

 1月21日(日)は残念ながら雨。「ともに学ぶ」第7回で予定していた「餅つき」と「ならせ餅のBIRDオブジェづくり」ですが、餅つきは次の機会に見送って、みんなで工作の一日になりました。

「ならせ餅」は、茨城の伝統行事で、紅白の餅を木にならせることで無病息災と五穀豊穣を祈願する行事だそうです。養蚕が盛んな所では「繭玉」とも呼ばれるそうで、西塩子地区でも「メエダマ(まゆだま)」と呼ばれています。今回は、茨城大学西塩子チーム(INT)のみなさんと「チームBIRDの森」さんが、新春にぴったりのこちらの企画を準備してくださいました。

 「チームBIRDの森」の瀧澤さんと宇津野さん。小美玉から、たくさんの準備を整えてきてくださいました。今回のならせ餅には、餅だけでなく「BIRDぬり絵」も飾り付けます。自分の好きなように色を塗って、裏面には願い事を。西の内和紙で用意してくださったぬり絵は、独特の質感でちょっと特別な感じがします。

 「たかがぬり絵、されどぬり絵。コミュニケーションの一つの手段として、自由に、はみ出して、伸び伸びとあなたの表現をしてください」と瀧澤さん。大学生のみなさんも、みんな夢中です。

こんなかわいい巻物も!クレヨンや色鉛筆で、自由にぬりぬり。

こんな大きなぬり絵も!みんなで色を重ねて、どんなBIRDができるかな?

 ならせ餅を飾るための木は、西塩子地区有志のみなさんがご用意くださいました。「縁起がいいように」と、梅や松、そして南天も。好きな枝をとって、同じく用意してくださった竹の土台に飾ります。

 食紅で色づけした、赤、黄色、緑のお餅は、枝に飾るととっても華やか。賑やかでかわいらしい作品が続々と完成します。

竹も、和紙をまいて一工夫するだけで、こんなに素敵な雰囲気に。


 ぬり絵の裏面には、みんなの願いがたくさん込められていました。


 ならせ餅のBIRDオブジェが完成したら、毎回お楽しみの昼食の時間です。臼と杵での餅つきはできませんでしたが、ゴマにあんこにきなこのお餅。ぽかぽかの甘酒と、とろとろの大根と、立派な干し柿も、おかずもぜーんぶ美味しくいただきました!

 今回も主催はトモニトウでしたが、西塩子地区有志のみなさまにお世話になりながら、茨城大学西塩子チーム(INT)、チームBIRDの森、西塩子の回り舞台保存会を支援する会(SUKERU)、ボーイスカウト城里第1団のみなさまにもご協力をいただき、38名の参加者のみなさまと共に賑やかに実施することができました。

 和紙の質感、竹の冷たさ、木の枝のゴツゴツ、松やにのベタベタ、南天の実が落ちないようにそっと扱う感じ、時間が経つと固くなっていくお餅の変化・・・いろんなものを指先で感じながら、試行錯誤しつつ願いを込めて作った特別なオブジェ。新しい年の始まりにふさわしい時間になりました。

 新年早々心痛むできことが続いた2024年ですが、心豊かに整う時間を大切に、何事にも希望を持って挑戦できる1年にしたいです。


 今年度の「ともに学ぶ」は、公益社団法人茨城県青少年育成協会「地域を編む孤立0(ゼロ)プロジェクト」モデル事業の助成を受けて実施することができました。

 各方面にご支援ご協力いただけるみなさまがいることに感謝いたします。

特定非営利活動法人トモニトウ

身近な友に問いかけるような気軽さで、よりよい社会や未来の在り方を共に問い合いたいーそんな思いで、さまざまな立場の方々と教育や地域について考え行動する機会をつくります。

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