11月4日(土)、常陸大宮市立美和小学校にて、「星に近づく夕べ」を実施しました。前回は音楽とのコラボでしたが、今回は文学とともに。フリースクールみとなんでもクラブ(仮)代表でボディパーカッション教育指導者の矢代貴司さんを読み聞かせの講師にお迎えして、体育館でのスタートです。
モンゴルや中国に伝わる北斗七星にまつわる物語に続いて、宮澤賢治の「よだかの星」の朗読も。感情のこもった読み聞かせに、みなさんすっかり引き込まれていました。
「文学」つながりで言うと、辻村深月さんの新刊「この夏の星を見る」の紹介は外せません。星の講師である岡村典夫さんは、なんと、この小説のモデルになった先生でもあります。どのような経緯で辻村さんの取材を受けたのか、物語の内容と関係する実際の活動はどうだったのか、など、貴重なお話をたくさん聞くことができました。
毎度のことながら、岡村さんの軽快な語り口には子どもも大人もあっという間に引き込まれてしまいます。クイズ形式で、星を見る前に予備知識を。
体育館が盛り上がる中、外ではもう御一方の講師である陶慶一さんが、望遠鏡をばっちりセッティングしてくれていました。立派な望遠鏡がずらりと。なんて贅沢!
最初は曇り空で星も見えませんでしたが、時間が経つにつれて徐々に雲が晴れ、ぽつりぽつりと星が見え始めました!
岡村さんは、空まで届くライトで星々を指しながら、星座にまつわるお話も聞かせてくださいました。スバルやアルビレオ、たくさんの星を観察することができましたが、望遠鏡をのぞいて特に感動の声があがったのは土星と木星です。「土星のわっかが見えた!」「絵に描いたみたい!」みなさん興奮気味に、見えた様子を伝えあっていました。
こちらは、参加者の方に提供いただいた天体望遠鏡から見た画像です。土星の環がはっきりと!
最後の頃には雲も晴れて天の川まで見ることができました。雲を気にせずゆっくり観測できたので、みなさんスマホを片手に望遠鏡越しの撮影も楽しんでいました。
いつも楽しく興味深いお話を聞かせてくださる岡村さん、陶さん、今回も大変お世話になりました。そして、読み聞かせで私達の想像力を大いにかきたててくださった矢代さん、豊かな時間をありがとうございました。
今回は会場を変えて、常陸大宮市立美和小学校の体育館とグラウンドをお借りしました。綿引校長先生、徳増教頭先生はじめ、美和小学校の先生方のご理解とご協力で運営できましたこと、大変感謝しております。「子どもたちにもよい機会になるから」と快く賛同していただき、当日も臨機応援にご対応くださいました。地域の小学校が、新しいことを学んだり体験できる拠点として、在籍する子どもたちにとってはもちろんのこと、地域の人たちにとっても開かれた場になることができると考えると、とてもワクワクします。今後も、地域の小学校とつながって活動できる機会や、様々な立場の方たちと共に学び合える機会を作っていきたいと思います。
美和小学校の先生方のご協力に加えて、常陸大宮市教育委員会の後援をいただいて活動できたこと、そして、公益社団法人茨城県青少年育成協会「地域を編む孤立0(ゼロ)プロジェクト」モデル事業の助成を受けて実施できましたことにも大変感謝をしております。常陸大宮市の小野教育長、県青少年育成協会の圷さん、阿部さん、市青少年育成協会の小堀会長も足を運んでくださいました。47名の参加者のみなさまが関心を寄せて集まってくださったことも含めて、今回もまた、たくさんの方に支えられて無事にイベントが終了できました。直前の声掛けにも関わらず、駐車場や受付を担当してくれた会員のみなさまにも感謝です。ありがとうございました。
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