星と音楽の夕べ~2023初夏

 5月13日(土)常陸大宮市のパークアルカディアケビン村にて「星と音楽の夕べ」を行いました。大人から未就学の子どもたちまで、併せて80名ほどの大所帯。たくさんの方にご参加いただき、パークアルカディアケビン村のセンター棟は大賑わいでした。

 音楽のゲストは、うたうたいりりぃさんと、バイオリン奏者のホーリーさん。室内にじんわりと漂い私たちを包む歌声の美しさ、温かさ。しっとり歌ったかと思えば、次の曲では観客を巻き込んで手拍子で会場を沸かせます。星にゆかりのあるオリジナルナンバーに続いて、最後は「星めぐりの歌」、そして会場みんなで「きらきら星」。子どもたちもとってもかわいい声で「きらきら星」を歌ってくれました。

 音楽が終わるころには、外も暗くなり始めました。お天気は変わらず雨。残念ですが、引き続きセンター棟で星のお話会です。講師の陶さんからは、星座のお話を。季節ごとにどんな星座が見えるのか、星をつなげるとどんな形が浮き上がるのか、こちらも想像力が膨らむ時間でした。「星めぐりの歌」に出てきた星座もありましたね。

 同じく講師の岡村さんによる天体クイズには、子どもたちも大盛り上がり。どうなっているんだろうと考えて自分の中で「仮説」を立てる、だったらこれが答えかもと手を挙げる・・・そんな風に静かにじっくり問と向き合う様子の子もいれば、直観で「はい!」と元気よく体を乗り出す子どもたちも。それぞれの個性で、集中して話を聞いている姿が見られました。

 音楽にしても星の話にしても、嬉しそう楽しそうにしている大人の姿からはいろんなメッセージが伝わってくるような気がします。何かが好き、夢中になれるって、本当に尊いことですね。私たちみんなの中にあるはずの「これが好き」という気持ち、流行や忙しさに負けずに大事に守って育てていきたいです。

  星のお話の最後には、栃木県葛生産の2億6千万年前のフズリナの化石を顕微鏡で見せてくださいました。3億年前の銀河の写真といい、スケールが違い過ぎます・・・。改めて、私たちが生きているのは、壮大な宇宙の歴史のほんの一瞬にすぎませんね。何かに悩んだりつまづいたりしたときに、自分が生きている以外の「時間の流れ」を知っているって、もしかしたら大きな助けになるかもしれません。


 今回はお天気が残念でしたが、それでも音楽を聴いて星空を想う特別な時間になったと思います。参加してくださったみなさんそれぞれに、何か大切な思いを持ち帰っていただけたなら嬉しいです。音楽ゲストと講師のみなさまのご準備、本当にありがとうございました。そして今回も、ケビン村スタッフのみなさまの全面的な協力に感謝しかありません。大変お世話になりました。

特定非営利活動法人トモニトウ

身近な友に問いかけるような気軽さで、よりよい社会や未来の在り方を共に問い合いたいーそんな思いで、さまざまな立場の方々と教育や地域について考え行動する機会をつくります。

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