9月17日(土)、常陸大宮市のコミュニティカフェ・バンホフにて「ともに読む」の2回目を実施しました。「ともに読む」は、同じ作品を手に集まって、感想などを自由に話し合うスタイルの読書会です。2月の『飛ぶ教室』に続く今回の課題作品は、アーサー・ランサムの『ツバメ号とアマゾン号』。集まった8名で作品についてあれこれおしゃべりを楽しみました。
物語の主人公は、夏休みに帆船「ツバメ号」を操り、湖の島で過ごすことになったウォーカー家の4人兄妹。呼び名を変え、想像力を広げて自分たちの冒険に浸りきる子どもたちの瑞々しい姿に、読み進むにつれてすっかり引き込まれてしまいました。参加したみなさんの感想を伺うと、主人公の子どもたちに感情移入して純粋に冒険の一部始終を楽しむ方もいれば、子どもを見守る周囲の大人たちの視点から自分自身の在り方を振り返っておられる方も。特に教育を仕事にしている方々は、大人の在り方や具体的な声のかけ方など、子どもの感性を守り育むためのヒントになるような視点が得られたようです。イギリスの当時の時代背景を想像してみたり、作者の思いを想像してみたり、物語を読み進めるだけではない深みが増すのが、みんなで共に読むことの楽しみです。忙しい日常に追われていればこそ、本を片手に想像力を膨らませてじっくり思いに浸る機会は貴重ですね。次回はどんな本をみなさんと一緒に読むことができるのか、今から楽しみです。
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