8月28日、オンラインで「第2回ともに話す」を行い、17名の参加がありました。
初めに、時事通信出版事業部長の坂本建一郎さんから「学校教育を改めて見直そう」と題し、30分ほどお話をいただきました。その後、ブレイクアウトルームで3班に分かれて、それぞれ雑談し、最後に各班の話を共有しました。
坂本さんからは、出版社の編集担当として、学校や教育関係者との関わりを通して、教育について感じていること、考えていることを、以下の3点でお話をいただきました。
1.変える方法・変わる方法にみな悩んでいる。
・書籍「学校の『当たり前』をやめた。」をつくるにあたり工藤勇一さん(当時 千代田区立麹町中学校校長)とやり取りする中で「目的と手段を取り違えないこと」に何度も向き合ったこと。
・麹町中学校では最上位の目的として、「自律」という言葉を見つけたこと。
2.組織の「惰性」を変えるむずかしさ。
・組織を変えるためのストラテジーとして「最上位目標を常に吟味すること」、シンプルに言うと「これってなんのためだっけ。」を常に考えること。
・「価値観」や「教育観」は人それぞれである。そのため、全員が共有できる「最上位目標」は何だろうということを考え抜くこと。
・そのためにどんな方法がとれるかは、次の3つ。
①最上位目標 ②マインドセット ③ストラテジー(方略)
3.社会はどこへ向かっているのか。
・現在は、先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態(VUCA)
・日本社会の喫緊の課題として、「人口減少」、「多様化があっていいがその中で分断が起きている」ことがあげられる。
・「教育」が社会を創ると信じている。
・次世代に求められる力とは、次の3つ。
①新たな価値を創造する力
②対立やジレンマを克服する力
③責任ある行動をとる力
このようなことができれば、社会をつくっていくことができると思う。
このようなお話をしてくださいました。個人的には、質疑の中で出てきた「人はもっと自由で楽しんでいい。」という言葉も印象的でした。ぜひ動画もご覧ください。
次回(10月15日)は、元JICA職員で現在大学講師など多方面で活躍されている内藤徹さんに、イスラエルに住んでいた経験を基に、「イスラエルとパレスチナ」の対立について、現地で暮らして感じたことや考えたことをお話いただきたいと思います。
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