ともに学ぶ#6「西塩子の回り舞台」の里で稲刈りと手作り体験

 9月16日(土)、常陸大宮市西塩子地区にて「ともに学ぶ」の第6回を行いました。5月に予定していた第5回では田植えを実施することになっていましたが、あいにくの雨で断念。今年は田植えをしないまま、おいしい収穫のところだけを体験させていただきました。田植えはもとより、田んぼの管理も稲刈りの準備も、西塩子のみなさまには毎回本当にお世話になります。ありがとうございます!

 とにかく快晴で夏のような暑さだったこの日。稲の刈り方と束ね方を教わったら、早速鎌を手にみなさんそれぞれ田んぼの中へ。

 「バッタ発見!」「これってなんのサナギ?」子どもたちは、稲を刈りつついろんな生き物にも興味津々。空っぽになったこんな巣も発見しました。

 田んぼの管理をしてくださっている大貫さんに聞いてみると、「これはネズミの巣だな」とのこと。もしやこれって、近年数が減ってきているというカヤネズミではないでしょうか!?思わずテンションが上がってしまいました。

 藁で束ねて「おだがけ」にしたら、後はおひさまに任せて公民館で次の活動を。茨城大学「チームピカチュウ」のみなさんが、西塩子にゆかりのある「お米」「竹」をテーマにした活動を準備してくれました。

 こちらは竹を使った工作活動。まずは大学生のみなさんが、大人のみなさんに見守られながらナタの使い方を実践。「ナタをあてたら竹を引いて削るんだよ」「竹にナタが入ったら、後は重みでトントンと叩けばいいだけ」大学生のみなさんからは「なるほど!」「こういうことか!」と驚きや納得の声が。子どもたちも徐々に集まって、箸や竹串、竹ぽっくりや灯篭など、用意していただいた竹をフル活用。

 電気ドリルも大活躍。道具さえあれば、子どもたちは自由な発想でいろんなものを作っていきますね。もう一方では、米粉をつかったお団子づくり。こちらでは、みんなお団子を丸めるのに夢中です。

 たくさんのお団子をゆでていただいて、こしあん、つぶあん、きなこ、みたらし、いろんな味で用意が整いました!

 テーブルに並ぶのは、お団子以外にも西塩子の新米を使ったおにぎりやお稲荷さん。ナスやオクラ、キュウリ、ゴーヤなど夏野菜をたっぷり使ったおかずとお味噌汁、ブルーベリーのさわやかなデザート。いつも本当に、おいしいご飯をありがとうございます。

 食材についてお話を伺ったら、みんなそろって「いただきます!」

 はじめましてのみなさんも、それぞれのテーブルでおしゃべりが弾んで、一息ついたら全体で自己紹介、おなか一杯になるまでおかわりをして、お土産におにぎりやおかずを詰めてもらい、新米もお裾分けいただいて・・・なんて贅沢な昼食だったんでしょう。

 小学生から大学生、様々な年代の大人の方々が幅広く参加してくださり、活動全体を通して「お互いの経験から学び合う」「相互に関係しながら経験を積んでいく」雰囲気があったような気がします。カマやナタの使い方、昔の遊びや生き物のことを経験豊富なみなさまから学び、子どもたちの自由な発想や生き生き遊ぶ姿から大人はエネルギーをもらったようです。子どもたちがいるからこそ大学生たちの企画は見事にその意義を果たしましたし、大学生が大人から学んだり挑戦する姿に、小学生たちは自分の近い将来の姿を投影したのではないでしょうか。お昼を食べながらみなさんのお話を聞いて、そんなことを感じました。年齢も立場もごちゃまぜのこんな雰囲気、やっぱりとってもいいですね。

 参加してくださったみなさま、ご協力くださった西塩子のみなさま、茨城大学のみなさん、どうもありがとうございました!

特定非営利活動法人トモニトウ

身近な友に問いかけるような気軽さで、よりよい社会や未来の在り方を共に問い合いたいーそんな思いで、さまざまな立場の方々と教育や地域について考え行動する機会をつくります。

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