8月3日、会員向けの企画として、オンラインで「ともに話す夏休み特別版」を行いました。
初めに、小学校から中学校へ異動した長峯寺由香里さんと育休明けで学校に復帰した西村優さんに少しずつ「夢みる学校教育」について話していただき、その後、みんなで教育について雑談をしました。お二人からのお話をご紹介します。
【長峯寺由香里さんの話】
ピカソのゲルニカを用いた鑑賞の授業において、「何がどう描かれている?」「どんな言葉を発していそう?」「何を伝えようとしている?」と問いかけた実践を紹介してくださいました。その際の生徒の発言は、以下のようなものだったそうです。
「一万課金したのに、すり抜けで目当てのキャラが出なかったとき」
上記に対して「喪失感でしょ?」
「戦争は、APEXでやれ」
「世界では紛争や戦争で苦しんでいる人がいることでそこは人間なので話し合うことを忘れないでほしい」
先生の仕事として大切なこととして、第22回EdCafeの言葉より「他者と一緒に誰もが生きやすい社会をつくる大人になるための学び」であると話れました。
その他、以下のキーワードを元にお話し下さいました。
「覚えきれない学校目標」「目的がわからない校則」「多様な生徒」「見える学力の価値」「雑談では本音の会話」
【西村優さんの話】
西村さんからは、「学校に復帰して思うこと」「そのために、意識していること」「息子が入学する5年後に期待すること」の3点について以下のようにお話いただきました。
① 学校に復帰して思うこと
・多忙感がすごい
・おかしいと思うことが多い
・1人で31人見るのは大変
・子、親、教員の価値観が昔のまま
② 復帰後、意識していること
・安心できる学校にしたい
・安心して過ごせるように言葉を選んで話す
・対話を大切にする
③ 息子が入学する5年後に期待すること
・子どもたちがありのままで自分らしくいられる
・保護者(お母さん)もありのままで
・ワクワクできる学びがある
正会員・賛助会員併せて15名の参加があり、お二人からお話を伺った後は2つのグループに分かれて感じたことや考えたことなどをおしゃべりしました。「職員室の中で同僚とどのように対話を重ねて学校をよくしていけるか」「学校をよくしたいと思う先生を保護者の立場からどのように支援できるのか」「保護者はどのように働きかけをすれば学校と対立せずに意見が言えるのか」「一地域住民として教育について思うこと」・・・など、様々な視点から話題が深まりました。
今回のテーマは「教員が夢みる学校」ということで教職のお二人に話題を提供していただきました。夏休み期間中さらに、「保護者や地域が夢みる学校」「様々な立場からの教育とのかかわり」というテーマで、会員の中から子育て中の方、教員以外の立場で教育に関わっていらっしゃる方を話題提供者として迎えておしゃべりをする予定です。
※トモニトウでは、随時会員を募集しております。お申込みはこちらから。
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2022.09.01 02:01